必ず知っておいてほしいピッチャーの手首の使い方を解説 | IDEALSTYLE

必ず知っておいてほしいピッチャーの手首の使い方を解説

野球に限らず、スポーツ現場では身体の細かい部位への指導がされることがよくありますが、実はそれが逆効果なることもあります。

ピッチャーが長いイニングを投げるためには、過度に手首の使い方に意識を向けないこと。逆に意識を向けない方が、パフォーマンス的にはプラスです。

ピッチャーに大切なことは、いかにリラックスし、気持ちよく投げ続けられるか。それができると、自分の能力を最大限発揮することができます。

この記事では、

  • ピッチャーの基本的な投球動作
  • ピッチャーの手首の使い方

などについてパーソナルトレーナー歴11年の僕が解説します。

パフォーマンスを高めたい選手も多いと思いますが、手首の使い方よりも全体の動きを改善する方が早く変われるかもしれません。

この辺りも合わせてお伝えしていきますね。

 

ピッチャーの基本的な投球動作

今回のテーマの結論からお伝えすると、

ピッチャーは、手首の使い方に意識を向けない方がパフォーマンスは高くなる

ということです。

これはピッチャーの投球動作全体を見てもらうと、より理解しやすいと思うので、まずはここから解説します。

ピッチャーの投球動作は、以下の3つに分類するとわかりやすいと思います。

  1. 立つ
  2. 前に(体重移動)
  3. 投げる

ピッチャーの一連の投球動作の流れはこのようなイメージ。

この一連の動作の中でエネルギーが蓄えられ、最終的に指先からボールへと伝えられます。

全体の60%のエネルギーは下半身で生まれる

このことは「ピッチャーの基本的な投げ方を3ステップで解説」で詳しく触れていますが、

  • ピッチャーがボールを投げるとき
  • バッターがボールを打つとき

これらのタイミングでボールに伝わる力は、下半身で約60%作られていると言われています。

軸足に体重を乗せ、位置エネルギーを蓄え、運動エネルギーへ変換しながら体重移動を行う。そして、投げる・打つという動作を行うんですね。

このとき最も大事なことが、

全身がリラックスして、スムーズに動くこと

です。

これができないと、下半身で蓄えたエネルギーがうまく活用できず、思ったように投げられないということが起こります。

全体がスムーズに動くことで加速できる

なぜ全体がスムーズに動く必要があるのかと言えば、人間の身体は関節をまたぐごとに加速するからです。

ピッチャーの投球動作で言えば、

  • 軸足に体重を乗せる
  • 前方へ体重移動して加速する
  • 脚から骨盤、そして体幹が連動して動く
  • その後は、肩→腕→手→ボールの順にエネルギーが伝わる
  • その合計としてボールが加速される

という流れがあります。

これは一直線の滑り台で考えるとわかりやすいですが、

  • 一直線の長い滑り台を滑る
  • 途中で1回止まるような滑り台を滑る

両者が同じ長さであれば、前者の方が速度が速くなり、加速されますよね。人間もこれと同じ。

ピッチャーが投球時に手首の使い方を意識してしまうと、手首まで加速されてきた動きが減速します。

そうすると、どこか手投げのような状態になったり、場合によっては肘を痛める可能性もあります。

こういったことを考えると、ピッチャーは手首の使い方を意識せず、リラックスして投球を行う方がプラスということになるんですね。

 

必ず知っておいてほしいピッチャーの手首の使い方を解説

先ほどもお伝えしましたが、結論としてはピッチャーの手首の使い方は、

あれこれ考えず、リラックスしておけばOK

というのが、僕自身の考え方です。

とはいえ、少し納得できない部分もあると思うので、もう少し詳しく解説しますね。

手首以外の使い方を変えるとピッチャーのパフォーマンスは変わる

ぜひ試してほしいことがあり、その具体的な方法は以下の通り。

  • 投球時にグローブをキャッチャー方向に向けて投げる
  • 投球前に腕のスムーズな動きをインプットしてから投げる

これらを実践すると、ボールが投げやすかったり、ボールに勢いが出てくるピッチャーもいるはずです。

詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

これらの記事でお伝えしている方法を実践すると、より投球動作がスムーズになり、投げやすくなる。

そうすると、ピッチャーのパフォーマンスは変わるんですね。この変化が体感できると、次に試してほしいのがあえて手首を使ってボールを投げるということ。

手首を使ってボールを投げるとパフォーマンスが下がる

上記でお伝えしたような投球動作ができると、リリースする瞬間に最も力が入るのが「体幹」です。

体幹は非常に多くの筋肉があり、それぞれの筋肉自体が大きい。その大きな筋肉が活用できると、当然ボールは勢いづきますよね。

ここであえて手首を使ってボールを投げていきます。

このように手首を使ってしまうと、前腕部分が早々に疲れて握力が弱くなり、ボールがすっぽ抜けてしまったりコントロールできなくなると思います。

また、リリース時には前腕の小さな筋肉を主に使うため、あまりボールも加速されない。

つまり、

ピッチャーは手首の使い方を意識せず、リラックスしてボールを投げた方がパフォーマンスが高い

ということがここからも理解してもらえると思います。

加速されない原因は、先ほどもお伝えした通り、全体の動きの中で手首部分で減速するため。意識しなければ加速し続け、下半身の力を適切にボールへと伝えられます。

ピッチャーが手首を使おうとすることのデメリット

ピッチャーが手首を使おうとするデメリットは、疲労するのが早くなるということ。

これは先ほどもお伝えしましたが、前腕が疲労すると思ったようにボールをコントロールできなくなりますし、球が走らなくなる。

先発投手がこのような投げ方をしているのであれば、長いイニングを投げれば失投も増えるでしょうし、打たれる可能性が高くなってしまいます。

そうならないためにも、

ボールをリリースする瞬間に一番力が加わるポイントは、「体幹」だと理解しておくことが重要

です。

体幹の筋肉は、手首の筋肉に比べて大きい。その分持久性もありますので、投球時に体幹にストレスが加わっても疲労しづらくなり、結果的に長いイニングを投げられるようになります。

また、ここでピッチャーが行う体幹トレーニングの意味合いも理解できますよね。

  • 体幹の筋持久力が高い=多く球数を投げられる
  • 体幹の筋持久力が低い=すぐに疲労してしまう

こういった違いが出るため、ピッチャーが体幹トレーニングをすることは非常に大切です。

体幹トレーニングの方法は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

ちなみに体幹が弱いピッチャーは、手投げになって肩肘を痛める可能性も高くなるので、トレーニングは必須ですね。

ここまでお伝えしたように、ピッチャーの手首の使い方は「どうこう意識しないことが最重要」になるので、リラックスして投球してもらえるとOKです。

ちなみに、ピッチャーに参考になりそうな記事も貼っておくので、こちらも合わせてご覧ください。

 

必ず知っておいてほしいピッチャーの手首の使い方のまとめ

今回はピッチャーの手首の使い方について解説しました。

今回の記事のまとめ

  • 投球動作は、立つ、前に、投げるの3つの局面で考えるとわかりやすい
  • 全体の約60%のエネルギーは下半身で生まれる
  • 手首を使おうとすると前腕が疲労する
  • 基本的に、ピッチャーは手首の使い方は意識しなくていい
  • 投球時は体幹が最も大きな力を発揮する
  • 体幹の持久力があれば長いイニングを投げられるようになる
  • 全体の動きがリラックスしてスムーズに動いていることが重要である

こういった内容をお伝えしました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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伊藤出パーソナルトレーナー

神戸パーソナルジムIDEALSTYLE代表 パーソナルトレーナー/高校在学中に板前修業に入る→1年で退職→沖縄でフィットネスジムのインストラクター→芦屋女性専門サロンでパーソナルトレーナー→独立(神戸・御影にパーソナルトレーニングジムIDEALSTYLEオープン)→神戸・摂津本山に移転。自分史上最高のカラダとココロに変わるきっかけをお伝えします。

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